食道がんはステージによって、治療法や生存率は違ってきます。
食道がんのステージは、0期~4期までの5段階に分かれます。
食道は、内側から粘膜、粘膜筋板、粘膜下層、二層ある固有筋層、外膜の6つの層に分かれています。
がんは粘膜に出来て、だんだんと外側に向かって発育していきますから、それに合わせて、ステージ分けされます。
ステージ0
「がんが粘膜にとどまっており、リンパ節や他の臓器、胸膜や腹膜に転移していない状態で、早期がんと呼ばれます。
ステージ1
「がんが粘膜にとどまっているが、近くのリンパ節に転移している状態」または、「がんが粘膜下層まで浸潤しているけれど、リンパ節や他の臓器、胸膜や腹膜に転移がない状態」です。
ステージ2
「がんが筋層を越えて食道の壁の外にわずかに出ていて、ごく近くのリンパ節にだけ転移があり、他の臓器には転移していない状態」です。
ステージ3
「がんが筋層を越えて、食道の外に明らかに出ている状態」または、「食道の壁に沿っているリンパ節か、食道がんからやや離れたリンパ節にがんがあり、他の臓器に転移していない状態」です。
ステージ4
「食道周辺の臓器にまで浸潤がある場合」または、「がんから遠く離れたリンパ節に転移している場合か他の臓器や胸膜、腹膜にも転移している状態」です。
これは、もう末期がんの部類に入ります。
食道がんのステージ分けは、リンパ節の転移の状況によります。
わずかな転移であっても、遠い場所にあるリンパ節に転移している場合は、ステージ4に入ります。