食道静脈瘤の症状と検査

食道静脈瘤とは、肝硬変や慢性肝炎、あるいは門脈や肝静脈の狭窄・閉鎖によって門脈圧が上昇し、その結果、食道の粘膜下層の静脈が太くなり、さらには破裂するものです。

その結果、吐血や下血が起こります。

肝硬変の死亡原因の主要なもののひとつで、緊急治療を要する恐ろしい病気です。
 

食道静脈瘤の症状

食道静脈瘤が破裂すると吐血を来たします。静脈性の出血ですが大量の血液が 流れ出るので死に至ることもあります(肝硬変を合併している場合には止血機能も低下している)。


食道静脈瘤の検査

(食道造影)
 食道静脈瘤は食道内へと突出するために静脈が蛇行している様子などが明らかになります。

(内視鏡検査)
 食道静脈瘤が破裂しそうかどうかもある程度判断することができます。基本色調は、白色静脈瘤と青色静脈瘤で、後者が破裂のリスクが高くなります。また、cherry red spot、ミミズ腫れ様、血豆様のRC signが見られた場合には、 静脈瘤の破裂の前兆で注意が必要です。




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