酒が弱い体質なのに習慣的に飲み続け、酒飲みとなった人は、食道がんになりやすいという研究結果が発表されました。
酒を呑むと、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという物質に代謝され、それを酵素が分解し、最終的には水と炭酸ガスになります。
酒が弱い人はこのアセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱く、顔が赤くなったり、悪酔いしやすいのです。
この酵素には活性が強いタイプと弱いタイプがあり、両親からどの組み合わせの遺伝子を受け継いでいるかで、酒が飲めるか飲めないかが決まります。
日本酒に換算して約2合(0.36リットル)の酒を毎日呑んで食道ガンになった人(29人)と、同量の酒を呑んでも食道ガンにならなかった人(28人)を対象にし、酵素のタイプと食道ガンの関係を調べた結果、酒で顔が赤くなるタイプの人は、赤くならないタイプのに比べ、12.2%の食道ガンになりやすいことが分かりました。
アルコール依存症の患者でも同じ様な傾向があることが分かりました。