食道をそこなわない食道がんの治療

食道がんの放射線治療は、食道の機能と形態をそこなわずに治療ができます。

放射線治療には放射線を体の外から照射する外部照射と、食道に放射線が出る物質を挿入する腔内照射があります。

その際、のどの渇き、嘔吐、食欲低下、などの副作用が出る場合があります。

手術ができないところにがんがある場合や放射線が当てられないところにある場合

ほかの臓器に転移がある場合は、抗がん剤による化学療法が行われます。

抗がん剤の投与は点滴で行い、4~5日間かけて行うためこれまで入院が必要でしたが、最近では新しい抗がん剤が開発され、通院で治療を行うこともできるようになっています。

抗がん剤によって、腎障害の副作用を起こすことがあるため、利尿剤を併用します。

食道がんは放射線治療だけで治療するよりも抗がん剤など化学療法を同時に行うとより効果が高まります。

化学放射線治療は放射線治療と化学療法を同時に併用する治療法です。

手術が行えない患者さんや転移がある患者さんなどに行われます。

同時併用で効果は高まりますが、副作用も増加します。




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