胃酸過多とは、胃酸が過剰に分泌される、または、塩酸の濃度が高くなる症状の事を言います。
原因として油の多い食事、肉の多い食事、インスタント食品などを多く摂る事で起こりやすくなります。
食事の量が多い方や、早食いの人、ストレスがある方なども胃酸過多になりやすいといいます。
胃酸過多を改善するには漢方薬の中にも効果的なものがあります。
安中散(あんちゅうさん)
『安中散(あんちゅうさん)』という漢方薬は、桂皮、延胡索、牡蠣、うい香、甘草、縮砂、良姜を配合して作られています。
効能として、胃酸過多からくる胃の痛みや胸焼け、ゲップ、食欲不振、吐き気などの不快な症状を軽減してくれる作用があります。胃酸過多だけでなく神経性胃炎や胃潰瘍、慢性胃炎、胃アトニー、胃下垂などの治療にも効果のある漢方薬です。
体質として、痩せ型で冷え症の人に用意られる事が多い漢方薬です。
安中散を服用すると、まれに発疹やかゆみなどの症状が起きる場合があります。
四逆散(いぎゃくさん)
『四逆散(いぎゃくさん)』という漢方薬は、柴胡、芍薬、枳実、甘草、などを配合して作られている漢方薬です。
胃酸過多の症状ツライ症状を、緩和してくれる働きがあります。
酸だけでなく胃痛や慢性胃炎、胃アトニーなどの症状にも効果のある漢方薬です。
この他の漢方薬
ストレスが原因で胃酸過多になってしまった方に良く効く『甘草瀉心湯』。
胃痛の症状が目立つ方にお勧めの『柴胡桂皮湯』。
胸焼けやゲップなど胃酸過多が原因で、逆流性食道炎の症状が現われている方には、『黄連湯』という漢方薬が良く効きます。
漢方薬は薬の様な速攻性は無く、少なくとも半年は飲み続けなければいけません。
薬と違って副作用などのリスクが少なく、体質そのものを根本的に改善してくれるのです。
胃酸過多は習慣病でもあり、薬の症状が治まっても再発しやすいのです。
漢方薬は根本的な体質改善が可能な治療法で、胃酸過多を根本的に改善し根治に努めます。