食道がんの進行した時の症状

食道がんが進行して大きくなると、食道の内部が圧迫されて狭くなるので、食べ物を飲み込む時につかえるようになります。

次第に柔らかい食べ物でさえ、飲みこみにくくなりますし、最終的には唾液や飲み物でさえつかえるようになります。

食べ物が飲み込みにくくなると、食べる量が減ってしまうので、体重も減少します。

体重の減少は他のがんにも見られる症状ですが、体調の悪化による体重減少に加えて、食道がんの場合は、「食べられないこと」により、さらに体重が落ち込むことがあります。

��ヶ月という短い期間で、5~6キロも体重が減ることもあります。

食道の他の臓器に転移すると、症状は深刻です。

食道の周りには、喉頭や気管、気管支、肺、心臓、背骨、大動脈など重要な臓器があるので、これらに転移すると大変です。

気管や気管支、肺などの呼吸器にがんが及ぶと、せきや声がれ、呼吸困難、肺炎などが発症してしまいます。

時には血が混じったタンが出ることもあります。

がんが食道を越えて、外に広がると背中を圧迫して、背中や胸が痛みますし、大動脈にまで到達すると大出血を引き起こすこともあります。




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