食道がんの病期(ステージ)分類

病期を把握してから治療を選択
食道がんに限らず、がんの治療には、病期(ステージともいう)を把握することが不可欠になります。がんのタイプや進行度の情報だけでは、適切な治療を選択することはできません。

食道がんの病期を決める要素は次の3つになります。
がんの深さ(T)
リンパ節への転移(M)
周辺臓器への転移(N)

「食道癌取扱い規約」によって定められたものであり、国際的な病期分類にもなっています。TMN分類とも呼びます。


食道がんの病期による分類
病期は、0期から4期の5段階に分けられています。

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外見上からの分類
がんの外見から進行度を分類する方法もあります。がんが粘膜下層にある表在型には、表在隆起型(Ⅰ型)、表在平坦型(Ⅱ型)、表在陥凹型(Ⅲ型)の3つがあります。

がんが粘膜下層より深くなっている進行型には、隆起型、潰瘍限局型、潰瘍浸潤型、びまん浸潤型、その他の5つがあります。

がんの外見からの分類は、個人の主観によるところも大きいですが、がんの深達度のめやすを知るうえで役に立ちます。