逆流性食道炎による胸の痛みの症状

胸に痛みや、強く締めつけられるような症状がある時、気になるのは心臓疾患などの循環機器に関わる病気でしょう。
循環器系の病気は、重症でなおかつ致命的なものもありますので、胸の痛みを感じたら、まずは循環器系の検査を行いましょう。
それでも異常が見つからない場合は、逆流性食道炎の症状の可能性も考えられます。
逆流性食道炎も胸に痛みを伴う場合があるのです。

繰り返しになりますが、胃酸が逆流すると食道の粘膜は大きいダメージを受けます。
肌が敏感な人がいるように、食道の粘膜の強さも個人差があります。
たった一度の嘔吐でも、食道の粘膜がただれてしまう人もいるでしょう。
食道の粘膜も皮膚と同じく、ただれれば痛みも伴います。
その痛みが、胸の痛みとなって表れている可能性があるのです。
非常に激しい痛みとなって表れ、呼吸が苦しくなる場合もあります。
その場合、いくら循環器系や胃の検査をしても原因は分かりません。
原因不明のため、鎮痛剤を処方されることが多いようです。

日頃から、むねやけなどの症状にも心当たりがある場合は、逆流性食道炎による可能性も疑ってみましょう。
また食道が荒れている限り、胸の痛みは繰り返す可能性があります。
食べすぎやアルコール摂取の後にも、胃酸が逆流することがありますから、胸の痛みを感じる前の行動を確認してみることも大切です。
その上で食道の検査をしてもらうと、問診の際に状況を伝えることができるので、より正しい診断を得ることができます。

また原因が分からないからと、自己判断で痛みを我慢することは危険です。
苦痛が続くだけですし、最悪の場合には、深刻な疾患を見逃してしまうことにもなりかねません。
痛みが出たら、必ず医療機関を受診することが大切です。