逆流性食道炎によるげっぷの症状

げっぷが食後や炭酸系の飲料水を摂取した後には、誰でも出やすくなるものです。
げっぷは飲食の際に一緒に飲み込んだ空気を、胃から外に逃がすために大切な機能の一つです。
乳児がミルクを与えた後にげっぷをさせることは、ミルクと一緒に飲み込んだ空気が胃を圧迫して、ミルクをを吐き出すことを防ぐためです。
胃の中で、適度な空気は消化の助けになりますが、過剰な空気は胃に負担をかけます。

げっぷを出すためには、食道と胃の境目にある食道括約筋や横隔膜によって締められている部分を開けて、胃の空気を逃がす必要があります。

胃の空気圧が上がると、自然と空気を逃がすために締まっている部分が開く仕組みになっており、食後などの通常の頻度であれば、特に問題はありません。

しかし頻繁にげっぷが出るようになると、こうした開閉システムを頻繁に使うようになり、締まりが緩くなる可能性があるのです。

締りが緩くなるということは、食道括約筋や横隔膜の力が弱くなっている証拠です。
当然ながら、胃酸も逆流しやすくなります。

更に、この状態が続くと、食道裂孔ヘルニアを起こしやすくなるため、逆流性食道炎が進行していきます。
げっぷが頻回に起こる場合は、食事の仕方を見直したり、炭酸飲料を控えるなどして、げっぷが起こる状況事態を減らしていくことが大切です。

しかし一方で、逆流性食道炎が原因でげっぷが頻繁に起きている可能性も考えられます。
げっぷはむねやけなどに比べて、それほどつらい症状ではないため、ついつい見落としがちです。
生活を振り返っても、げっぷの原因が分からない場合には、既にに逆流性食道炎が進行している可能性も考えられますので、早めに医療機関を受診しましょう。