逆流性食道炎とは

逆流性食道炎の症状◇ 口の中に酸っぱい物が上がってくる
◇ 胸焼けがする
◇ 寝ているときや前かがみになったときに喉や口に胃酸が逆流する
◇ 喉の痛みや違和感、又は不快感がある
◇ 肋間神経痛のような胸痛がする
◇ 耳痛、耳の違和感がある
◇ 甘いものが食べられなくなった

多くは過度のおくび(げっぷ)を伴い、食道が狭くなって食物が通りにくくなるなど、重度の場合は、出血を伴い貧血を引き起こすこともあります。

かがんだ時や食べすぎた後、あるいは就寝後や起床時に不快感が強い人が多く、また、胃液は起きている時よりも、就寝時の14時頃に分泌が多く出る事と、横になっている姿勢のほうが逆流しやすいために、就寝中に食道に炎症が起き、朝起きた時から胸焼けを感じることが多くなります。


逆流性食道炎とは逆流性食道炎は、胃液(1日2リットル分泌)が逆流しないように閉まっているはずの噴門(胃と食道の境目)が、何らかの原因で開いたために、胃液が食道に逆流するために起こる食道の炎症です。

良く似た症状で、普段から胃酸過多の人で、便秘が続いた時などに胃液が逆流することがありますが、この様に炎症や潰瘍が無くても胃液が逆流する症状もあります。

胃液中の胃酸は酸性度が非常に高いので、胃壁は粘液を分泌して胃酸を防御していますが、食道にはそうした働きがないことから、胃液が逆流すると粘膜が傷ついてしまい、食後に起きる胸焼けや、のどまで上がった胃液で、食道につかえ感や、焼ける感じ、チリチリした胸の痛み、げっぷが多くなるなどが一般的な症状です。

逆流性食道炎でも軽度の場合、又は、高齢者で自覚症状がほとんどないこともあります。

炎症が強いと潰瘍(かいよう)が生じて、出血や狭窄(せまくなること)の原因になり、欧米では以前から多い病気で日本では少ないと言われていましたが、高齢者の増加・食事の欧米化・診断の進歩により、日本でも大変多くの人が、時々逆流性食道炎を起こしていると言われていることが分かってきました。

最近は、症状はあるのに炎症が見られない、非びらん性の逆流性食道炎が多く見られるようになり、、胃も加え胃食道逆流症という考えが多くなっています。

こうした逆流性食道炎は、高齢者に多く見られ、また、男性よりも女性に多いという特徴があります。