食道神経症

食道神経症の主な症状

 実際には、喉(ノド)に異物などはないにもかかわらず、喉や食道の上部に球状のかたまりが引っかかっているように感じる病気で、よく「のどに卵が詰まっている感じがする」などと表現されます。食道神経症も、神経症の一種で、別名、ヒステリー球、食道球(ショクドウキュウ)、咽喉頭違和感症(インコウトウイワカンショウ)などと呼ばれます。胃・食道逆流症(GERD)の症状のひとつとしてあらわれる場合もあります。


食道神経症の検査方法
 他の病気を否定し、納得して治療を受けていただくための内視鏡検査を行います。


食道神経症の治療方法
 自律神経のバランスの崩れから、食道の動きが悪くなっていることもあるため、食道の動きをよくする薬を使います。また、仮面うつ病の症状として出ている場合などには、抗うつ薬が効く場合もあります。
 検査で異常がみつからないと、「気のせい」などと言われてしまうこともありますが、自覚症状が改善されないと本人は不安になり、ドクターショッピングを繰り返すきっかけになってしまいます。納得がいかない場合には、遠慮せずに消化器の専門医にかかりましょう。専門医は心の問題が身体の変調としてあらわれるケースを多く見ているため、かえって適切な治療ができる場合が多いのです。

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