食道がんの各種治療

食道がん患者さんに対して各種治療法があります。食道がん患者さんに対して各種治療法が適用されます。標準的治療法(現在用いられている治療法)もあれば、臨床試験において検証されているものもあります。治療法についての臨床試験は、現在行われている治療法の改善やがん患者さんの新しい治療法に対する情報を得るために行われるものです。現時点で標準的とされている治療法よりも新しい治療法の方が良いと示された場合、今度は新しい治療法が標準的治療法になる可能性があります。 
臨床試験に参加してみてはどうかと考えてみるのもよいでしょう。いくつかの臨床試験は治療を始めていない患者さんにのみ開かれています。 食道がんの治療中に患者さんに対して特別な栄養管理が必要です。多くの食道がん患者さんは、嚥下困難のため食べることが難しくなっています。

食道は腫瘍により、または治療の副作用のため狭くなっていることがあります。患者さんは静脈から直接栄養素を補給されることもあります。また自力で食べることができるようになるまで、フィーディングチューブ(鼻または口から胃まで通す柔軟性のあるプラスチックチューブ)を必要とすることもあります。

標準的治療法として以下の5種類が用いられます:

外科的療法手術
は食道がんに対する最も一般的な治療法です。食道の一部は食道切除術と呼ばれる手術で摘出されることもあります。患者さんが以前のように飲食物を飲み込むことができるように、医師は残っている食道の健常な部分を胃につなぎます。プラスチックチューブや腸の一部を利用してつなぐこともあります。

食道周囲のリンパ節を取り除き、顕微鏡検査でがんがあるかどうかを調べます。一部の食道が腫瘍により閉塞されている場合は、食道を拡張させておくために食道内に拡張可能な金属ステント(チューブ)を留置することもあります。 放射線療法放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すか、成長させないでおくがん治療のことです。

放射線療法には2つのタイプがあります。体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。放射線療法の方法はがんの種類や病期によって異なります。

放射線療法中に食道を拡張させておくためにプラスチックチューブを食道内に挿入することがあります。これは食道挿管拡張術と呼ばれます。

化学療法化学療法
は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。
口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響します(全身療法)。脳脊髄液、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。化学療法はがんの種類や病期によって異なります。

レーザー療法レーザー療法は、レーザー光線(強い光の細い光線)を用いてがん細胞を殺す方法です。 電気凝固療法電気凝固療法は電流を用いてがん細胞を殺す方法です。 新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検討中です。現在アメリカで実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。何人かの患者さんにおいて臨床試験に参加することは最良の治療選択であるかもしれません。臨床試験はがんの研究過程の一つです。臨床試験は新たな治療法が標準的な治療法より安全で有効であるかを見つけ出すために行います。

がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。

また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。 がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。

いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。

臨床試験は国の多くの地域で行われています。治療法の項での現在の治療法の臨床試験へのリンクを参照してください。NCIの臨床試験リストから取り出してきます。

フォローアップ検査が必要になるかもしれません。 がんを診断するために行われた、あるいはがんの病期をみつけるために行われた検査が繰り返されるかもしれません。いくつかの検査は治療がどれぐらいよく効いているかをみるために行われるでしょう。治療を続ける、変更するか止めるかどうかの判断がこれらの検査結果を基に行われるかもしれません。これらはときどき再病期診断と呼ばれます。

いくつかの検査は治療が終わった後に時々継続して行われるでしょう。これらの検査結果は状態が変化したかどうか、またはがんが再発(再起)したかを示すことができます。これらの検査は時々、フォローアップ検査か定期検査と呼ばれます。



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現在行われている臨床試験のリストへのリンクはそれぞれの治療の項目に含まれています。いくつかのがんのタイプや病期に対しては、試験がないかもしれません。リストに載っていない臨床試験をあなたの主治医とチェックすることは、あなたにとって正しいかもしれません。0期(上皮内がん)0期の治療には通常手術が行われます。

現在、米国で0期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 I期食道がんI期食道がんの治療法には以下のようなものがあります。
手術。
臨床試験。
現在、米国でI期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 II期食道がんII期食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
手術。
化学放射線療法(化学療法と放射線療法を併用した治療法)
手術後に行う化学放射線療法の臨床試験
現在、米国でⅡ期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 III期食道がんIII期食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
手術。
化学放射線療法(化学療法と放射線療法を併用した治療法)
手術後に行う化学放射線療法の臨床試験
現在、米国でⅢ期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 IV期食道がんIV期食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法として食道ステント
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法として外照射または腔内照射療法。
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法としてレーザー手術または電気凝固療法。
化学療法。
化学療法の臨床試験。
現在、米国でⅣ期食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。 再発性食道がんに対する治療法再発性食道がんの治療法は次のいずれかになると思われます:
症状を軽減し、QOLを改善するための緩和療法としていずれかの標準的治療法の使用。
臨床試験
現在、米国で再発性食道がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。