逆流性食道炎 早食いと大食い

早食い早食い癖がある人は逆流性食道炎になりやすいので注意が必要です。
食事の時には誰でも食べ物と一緒に空気を飲み込みます。早食いの人は、良く噛まないで飲み込むのでとりわけ大量の空気を食べ物と一緒に呑み込んでいるのです。

飲みこんだ空気はそのまま食道から胃に向かって咀嚼(そしゃく)した食べ物と一緒に降りていきます。すると風船が空気で膨れるように、胃が空気によって胃の内圧が上がります。空気を抜くために、空気の一部はゲップになって体外に出ていきます。

ゲップをする時は、普段閉じられている食道の下にある「下部食道括約筋」が緩みます。しかし、しょっちゅうゲップをする癖がつくとこの筋肉に締まりがなくなって開きっぱなしになってしまいます。すると、胃酸が食道に逆流しやすくなって逆流性食道炎を発症します。

大食い大食いも逆流性食道炎の大敵です。
大食いの人は摂取カロリーが活動に必要なエネルギーを上回っていることが多いので肥満体形になりがちです。腹が出ていると胃の蠕動運動が弱まって、食べ物や胃液が胃の中に滞留しがちになるので胃酸が食道に逆流しやすい環境になります。

もちろん大量の食べ物を食べるということは、それだけたくさんの空気を飲みこんでいるのでゲップも増えて早食いの人と同じ理由で逆流性食道炎を発症しやすくなります。

早食いの食べる癖がある人は、食べ物を良く噛む習慣を身につけることが大切です。大食漢の人は、毎日の食事内容を記録するなどしてカロリーコントロールに努めましょう。