逆流性食道炎の基礎知識

逆流性食道炎になりやすいのはどんな人?

逆流性食道炎になりやすい人とはこの原因に陥りやすい人と言えます。

まず挙げられるのが、高齢の方です。
高齢になると、その他の身体機能の低下と同様に、食道括約筋や横隔膜の力も衰えます。
更に食道のぜん動運動も活発でなくなりますから、逆流性食道炎になりやすいのです。
その意味では、老化によって胃酸の逆流が増えるのは仕方の無いことと言えるでしょう。
また、胃の手術などを受けたた方も、食道括約筋の機能が低下する場合があります。
こちらも病気によっては必要な手術もありますから、老化と同様に避けることが難しいのです。

一方、胃の圧力が上昇しやすい人は、肥満の方や妊婦の方、前かがみの姿勢の方、肉や脂肪を多く採る方、などです。
肥満や妊娠、前かがみの姿勢では、胃が押し上げられたり、圧迫されることが多くなります。
特に肥満や前かがみの姿勢が慢性的に続くと、胃が長期にわたり押し出されて、食道裂孔ヘルニアになる場合もあります。
また、肉や脂肪の多い食事は胃酸の分泌が活発になるため、胃の圧力が上昇しやすいのです。
こうした食の好みは、肥満の原因にもなりますから、その点でも逆流性食道炎を起こしやすい人と言えるでしょう。

日本では、近年になって逆流性食道炎の症状をうったえる方が増えてきました。
これには、社会の高齢化や欧米志向の食事などが大きく関係しています。
妊娠や加齢は仕方のないことですが、姿勢や食生活など思い当たることがある場合は、これらを改善することで、症状が緩和される場合もありますから、一度生活を振り返ってみることが大切です。
ただし気になる症状がある場合には、必ず医療機関を受診しましょう。
実は、深刻な病気が隠れていることもあるのです。