食道がんの外科手術:治療法の選択

食道がんの治療には、がんの根治を目的にした治療法と、生活の質を高めるための緩和を目的にした治療法があります。

【根治的治療法】
外科手術
内視鏡的切除
化学療法(抗がん剤)
放射線療法


【生活の質を高める治療法】ステント治療
レーザー治療
バイパス手術

食道がんの治療法の特徴として、抗がん剤がよく効くこと、いくつかの治療法を組み合わせること、外科手術が一般的な方法 などがあります。
外科手術は、取り除く範囲が広いので、患者さんの負担も大きくなりますので、本人の体力や希望を考慮して、納得できるようにしたうえで決定されます。

 病期を目安にした治療法の選択
治療法を決定する際の目安として、食道がんの病期を参考にします。がんの進行度を示す病期ごとに、ある程度の治療法は決められています。

■0期・・・内視鏡的粘膜切除術。がんが粘膜内にとどまっており、転移がない状態なので、内視鏡的切除でがんを取り除くことができます。負担も少なく、食道もすべて残すことができます。

■Ⅰ期・・・外科手術、放射線化学療法。がんが粘膜下層にとどまっているか、転移している場合でも、近くのリンパ節だけとなっているようなときは手術でがんを除去します。放射線化学療法で小さながんを治療することもあります。

■Ⅱ期・・・外科手術、放射線化学療法。Ⅰ期とほぼ同じような状態ですが、ややがんが進行しています。手術や放射線化学療法などで治療します。

■Ⅲ期・・・外科手術、放射線化学療法。がんが食道の外に出ていたり、遠くのリンパ節に転移している状態ですが、周辺臓器には転移がありません。手術でがんを取り除き、放射線化学療法や、化学療法などを組み合わせる場合があります。

■Ⅳ期・・・放射線化学療法、放射線療法、化学療法。がんが周辺の臓器まで転移している状態であり、手術ではがんを取り除くことができません。放射線や化学療法などで、がんを縮小させることが目的になります。


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