食道がんは男女差、年齢差がある

食道がんの最も多い発症事例は、60歳代後半から70歳代にかけてピークになります。

他のがんと比べると、食道がんは発症年齢が高めです。

今後は人口の高齢化が進むにつれて、食道がんにかかる人も増えてくると予想されています。

男女別でみると、食道がんは男性に圧倒的に多く、女性の約5.6倍です。

理由は様々ですが、食道がんの原因である飲酒と喫煙の習慣が男性に多く、女性に少ないことが最大の理由だと考えられています。

飲酒、喫煙は食道がんの最大の環境的な原因で、女性であっても飲食業などアルコールと喫煙が近くにある環境で働いている人は、そうでない人に比べて食道がんになりやすです。

日本人に多い扁平上皮食道がんは、特に飲酒と喫煙によって発生率が高くなる傾向にあることがわかっています。

男性に多いことから、男性ホルモンが食道がんと関係していると予想されていますし、ストレスなども深くかかわっているようです。

女性で食道がんにかかる人は、比較的、頸部食道がん(食道の上側、喉に近い部分に発生するがん)が多いです。

胃から食べ物が逆流しやすい体質の人も、食道の内側の粘膜が荒れやすいので、食道がんにかかりやすいようです。




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