食道がんの抗がん剤による治療は、手術では切除できないところや、放射線を当てられないところのがん細胞を治療するために使用します。
食道がんの抗がん剤は全身に行き渡るため、多くは他の臓器にがんが転移しているときに行われる治療ですが、抗がん剤単独で治療する場合と、放射線療法や外科療法との併用で行われる場合とがあります。
食道がんの抗がん剤治療により、血液をつくる細胞がダメージを受け、白血球減少や赤血球減少、血小板減少などの副作用が発生します。
抗がん剤の副作用は、食欲不振、嘔気、嘔吐などがありますが、これらの副作用は、抗がん剤治療中には、ほとんどの患者がこのような副作用の症状を経験していますが、症状には、かなり個人差があります。
抗がん剤の投与中は、血液検査などによる血液、腎機能などのチェックが行われます、腎障害が発生した場合など身体にむくみが出たりしますので、利尿剤を併用して、尿排泄を促すことがあります。
白血球、血小板が減少することがあるので、二次的な細菌感染の引き金になる風邪をひかないこと、その他、細菌感染を受けないよう注意が必要になります。